【Web】Evolve #2.5 参加レポート
【Web】Evolve #2.5 参加レポート
ヨカラボ天神で601works主催の
Evolve #2.5 Webサイトに落とし込むマーケティングのはじめ方とワークショップからの実践(応用編)
に参加しました。
今回の講師の紹介
インターネットストラテジー 角掛健志さん
東京でウェブ制作を16年(2018/05/18現在)
リニューアル専門のWeb屋さんだそうです。
サイトリニューアルとは何か?
サイトリニューアルとは何か?角掛さんが参加者に問いかけていました。
自分の中では、見た目を変える?最終的には売上アップ…いや、いきなりそんな、いやしいかな…という考えを持っていました。
- ・デザインを変える
- ・導線を最適化する
- ・コンテンツ品質をあげる
- ・SEOとか頑張る
- ・気の利いたCMSに載せ替える
- ・HTMLをキレイにする
上記の言葉が出た時に、確かにこれらはどれもサイトリニューアルに当てはまるなと思っていたときに…
これらはどれも当てはまりますが、最終的にはつまり
「売上と利益の向上」
ということですよね、という言葉が出ました。
その時に、自分の考えは間違ってはいなかったのかなと少し安心しました。
ただ、大事なのはその次の話です。
サイトリニューアルとはサイトを作り直すのではなく、今ある問題を解決するのが目的
手を動かす前に、頭を使う!
それが企画です!
なるほど…リニューアルするにしても、闇雲に見た目だけキレイにすればいいというものでは無いですよね。
まずは問題がどこにあるのかを把握しなければなりません。
それは、ただがむしゃらに手を動かすということではなく、その前に頭を使わなければならないところです。
見よう・気付こう・考えよう
- ・Webサイトとはそもそも何のためにあるのか
- ・Webサイトは企業の利益に貢献しなければ価値はない
- ・プロモーション・ブランディングなどは利益を得るための手段に過ぎない
- ・クライアントと意識を共有する(最初にここを話さないと話がぶれる)
このようなスライドが出た時に、確かに!!と思いました。
特に最後の部分、クライアントと意識を共有することはとても大事な部分だと思います。
一番最初にクライアントと意識の共有をしておかなければ、制作後にちゃぶ台返しをくらうことも当然あります。
ここで個人的に思ったのは、クライアントと意識を共有するのは一番クライアントと接する機会が多いディレクターだけではなくてデザイナーやコーダー、そしてプログラマーなど制作に関わる全ての人が意識を共有しておかなければいけないと思いました。
仕事を円滑に進める上で、ここをおざなりにしてしまうと炎上する可能性が非常に高いと思います。(経験上)
作業ではなく企画が肝心
先ほどの見よう・気付こう・考えようの話の続きで、
制作物の本質的な価値を高めるには企画の意図を理解できているかがモノを言う
という話がありました。
角掛さんいわく、
世の中にデザイナー・コーダー・プログラマーは山ほどいるが、企画がわかる人は少ないとのこと。
この先Webをやっていくならば企画力が大事
ここまでの話を聞いていく中で、確かに今はコーダーの手が足りないという話は聞けど、これから先は自動化などが進んでいきコーダーの仕事が無くなるかもしれません。
そうなると、そこから先に技術なのか、知識なのか何かしら差別化できるものを持っていた方が良いですよね。
特にその中でも、企画というのがすごく大事になってくるそうです。
でも、そもそも企画って?
企画と言われても、何をどうしたらよいのでしょう?
Web制作全般で言う企画とは何かの話がありました。
問題を解決し収益を向上させる方法を考える
企画とは木の幹であり、枝と葉です
- ・デザイン
- ・カラー
- ・コンテンツ
- ・ライティング
利益が出ない時にはこれらのバランス不良の可能性が高いとのこと。
ではバランスとは?
- ・企画がしょぼくて、枝葉(デザイン・カラー・コンテンツ・ライティング)が豪華な場合
- ・商品はあまり良くないのにサイトの見栄えだけがすごく良いなど
その逆もまた同じ。
なので、バランスよく作ることが大事。
企画と表現のバランスが合えば成功確率は確実に上がる。
ただし…残念ながらほとんどのケースで企画が弱いという話がありました。
企画の基礎要素はたったの3つ!
- ターゲット:誰に対して
- 目的:何を発信してどんなアクションを求めるのか
- 目標:結果として何をどれだけ受け取るか
この3つが企画の基礎要素だそうです。
ターゲットの調査
ターゲットユーザの年齢・性別・趣味・嗜好・リテラシーを調査して自社が得意とする、出来る相手を探す行為を行う。
目的の設定
高望みをしすぎないこと
一概には言えないが2割増しくらいがやりやすいそう
投資対コストを意識して、コスト以上の利益を出す。
100万円の外注費をかけ、20万円の純利では当然赤字になる。
無駄金は使わない、使わせない
リニューアル企画でのプラス1
現状分析・問題点の確認が必須!
クライアントが月商100万すら正確に把握できていないこともある
サイトへの訪問数は?
CVレートは?
売上?
誰が買っていますか?
利益率は?どんな人が買いますか?地域・年齢や性別は?
出せるものは全て数字に明確にしましょう!
そうすることで現状分析やどこが問題点か確認することが出来るそうです。
機密保持契約書を結ぶこと
全て数字にすると言っても、クライアントがなかなか見せてくれないことがありがちだそうで、そういうときは機密保持契約(NDA)を結ぶことで自社の実情を話してもらう。
そして、そもそも機密保持契約を結ぶという行為自体が信頼感を生むとのことでした。
問題点を明確にする!
- ・アクセスが多いのになぜ売れないのか?
- ・そもそもアクセスがないのか?
- ・サイト内の離脱ポイントはどこか?
- ・ニーズ自体が存在しないのか?(作るのをやめるのか)
- ・販促キャンペーンをしているのに知らせていないのか?(ありがちだそうです)
大事なことは目的(戦略)と目標(戦術)の違いをきちんと区別する
戦略例:利益を上げることで〇〇する
戦術例:アクセスを増やす・問い合わせ数を増やす
いきなり大きくは動かないのが大事だということでした。
リニューアルする際はいきなり全面的にリニューアルはせずに、ボトルネック箇所の改善を繰り返して結果を判断する。
全面リニューアルはデータの蓄積が出来てから、それはなぜか?
裏付けのないアイディアは受け入れられない!
目的の設定でもありましたが、外注費100万をかけて20万の純利だと赤字になるという話がありました。
最初の方でも、いきなり手を動かさずにまずは頭を動かすこと。
まずはボトルネック箇所を少しずつ改善していき、何が原因かを突き止めるためにデータを蓄積する。
そうしないと全面リニューアルすると当然その分お金がかかるわけで、クライアントに対して負担をかけてしまいます。
それだとクライアントが幸せになれないですよね。
自分だけでは無く、クライアントやエンドユーザーまでもが幸せになれるような仕組みづくりをしていかないといけないですし、そのためにもしっかりとしたデータを集めて、「企画」を作り上げないといけないなと思いました。
まとめ
企画の流れ
- ・現状を確認
- ・現状抱えている問題を明確にする
- ・問題解決策を考える
- ・具体的な目標達成プロセスを導き出す
- ・時間単価・作業単価ではなく、目標達成にむけた適正な投資額を算出していく
- ・具体的なサイト構成やデザインは企画が決まってから
記事をまとめようと思いましたが、まとめきれないほど重要なことが多かったです。
それほど全部を伝えたいということでもあります。
「企画」の重要性の再確認、そして「企画」の考え方を楽しく学べた良い時間でした。
今後、自分がリニューアルなどを行う際に、実行していきたいと思います。
最後にセミナー参加者みなさんと集合写真
こういう風に色々な人と繋がれるのもセミナーの魅力のひとつでもありますよね。